2013-05-05 Chips - no.24「海を描く男」 海を描き続けている男がいる。 雨天を除けば毎日、決まって正午から午後5時まで、同じ場所で同じ海を描き続ける。 彼は画家ではない。 ただ、とある理由で、海辺にいたいだけなのだ。 ところである夜、彼は夜道で、一人の少女にぶつかった。 少女は青年に引っ張られ、早々にどこかへ立ち去ってしまった。 海の絵がアスファルトの上に散らばり、彼はそれを集めた。 その途中、ある「拾い物」をした。 (Chips - no.27「彼の理由」に続く) back← .