西野原桜は焦っていた。
組織が自分に対する疑いを強くしていることを、察していたからだ。
ひとつの賭けとして、彼女は黒崎リョウに協力を求めた。黒崎はおそらく、組織の本拠地がある場所を知っている。
だが、彼の態度はつれないものだった。
そんな時、彼女に1通のメールが入る。
組織からだ。
そこには、すべてのトレインマンは至急組織本部に集まるようにと書かれていた。
罠だ、と疑いながら、組織本部へと向かう西野原桜。
彼女が辿り着いた時、組織はなぜか壊滅していた。
(Chips - no.43「組織の崩壊」に続く)
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